『さよならララ』第1話でまず驚いたのは、現代的に崩すよりも「人魚姫」の王道を丁寧に歩く導入でした。そのまっすぐさと、終盤に置かれた意外性の落差が、この先を見たくなる理由です。ここからは第1話の内容に軽く触れます。
王道の人魚姫として始まる
今期のオリジナル作品として気になってはいたものの、視聴前の優先順位はそこまで高くありませんでした。ところが第1話を見てみると、想像していた以上に「人魚姫」そのものの導入を丁寧に描いていて、その選び方に驚きました。
人魚姫を下敷きにしながら、すぐに現代的なアレンジへ向かうのだと思っていたので、ここまで王道から始めるとは予想していませんでした。既知の物語だからこそ、どこで本作独自の方向へ踏み出すのかが気になります。
絵柄と演出に感じた、少し懐かしい手触り
絵柄、ストーリーテリング、演出からは、私には世界名作劇場やジブリ作品を思い出すような手触りが感じられました。単に古いということではなく、近年の深夜アニメとは少し違う、まっすぐで王道的な見せ方です。
「質が高い」と一言で済ませるより、絵と物語の運びが同じ方向を向いていて、作品の空気を迷いなく受け取れたことが印象に残っています。浅い時間帯に放送されていても不思議ではないような、幅広い人が入りやすい雰囲気もありました。
琵琶湖へつながる終盤で、先が見えなくなる
王道の人魚姫として進んだ第1話は、終盤で一気に印象を変えます。海ではなく琵琶湖へつながる意外性によって、知っているはずの物語が急に先の読めないオリジナル作品へ切り替わったように感じました。
タイトルからは悲劇的な気配も受けますが、この先がどんな物語になるのかはまだ分かりません。だからこそ、丁寧に積み上げた第1話が次回以降にどう効いてくるのか、続けて見たいと思えるスタートでした。
まとめ
『さよならララ』第1話は、王道の人魚姫を正面から描く丁寧さと、琵琶湖へつながる終盤の意外性が同居していました。見慣れた物語の安心感から、先の読めないオリジナル作品へ踏み出す瞬間が気になった一本です。



